インタビュイー プロフィール
インタビュイー プロフィール
イラストレーター兼陶芸家
スサーナ・カルヴァリーニョスさん
インスタグラム
@susanacarvalhinhos
ポルトガル、リスボン出身のアーティスト。イラストレーターとしてだけでなく、コミックやタイルワークの制作も手がける。これまでに、ポルトガルをはじめ、ブラジル、スイス、日本などで美術館やイベント、商業プロダクトなどのイラスト作成、雑誌や絵本の挿絵、自身のセラミックアートの制作など、その活動は多岐にわたる。現在、リスボン在住。(記事内画像:スサーナさん提供)
私たちが愛してやまない世界的なフレーバーの数々から、毎回その歴史やローカルな人たちの声をインタビューするシリーズ。今回は私たちのフレーバー『ポルトガルオレンジ』のルーツ、ポルトガルの「オレンジプリン」についてのカルチャーをのぞいてみましょう!
オレンジプリン(Orange Pudding)は、ポルトガルの伝統的なデザートで、オレンジの風味が特徴的です。ポルトガルは長い間、オレンジの栽培地として知られており、オレンジは国内の食材として重要な役割を果たしてきました。
このプリンは、一般的には卵、牛乳、砂糖、オレンジの果汁と皮を使用して作られます。これらの材料を混ぜ合わせ、焼いて固めることで、なめらかで柑橘のフレーバーが豊かなプリンが完成します。
オレンジプリンは、特にポルトガルの家庭で手作りされることが一般的です。家族の集まりや祝祭日などの特別な場で、伝統的なレシピに従って作られます。また、ポルトガルのレストランやカフェでもメニューに登場し、デザートとして提供されています。
ポルトガルでは、オレンジプリンの他にも、オレンジを使ったさまざまなデザートがあります。例えば、「オレンジタルト」と呼ばれるクリームとオレンジジャムを組み合わせたタルトや、「ポルトガル風パンナコッタ」として知られるオレンジ風味のパンナコッタなどがあります。
ポルトガルにはオレンジの栽培が行われている地域が複数ありますが、特にアルガルヴェ地方が知られています。アルガルヴェは温暖な気候と豊富な日照時間に恵まれており、オレンジの栽培に適した地域です。そのため、アルガルヴェ地方ではオレンジプリンが一般的なデザートとして親しまれています。
また、リスボンやポルトなどの主要都市や観光地でも、レストランやカフェでオレンジプリンを味わうことができます。特にリスボンのベレン地区は有名な観光スポットで、多くのカフェやPastelaria(「パステラリア」・菓子店)がオレンジプリンやエッグタルトなどの人気のデザートを提供しています。このように、ポルトガル全土でオレンジプリンは一般的なデザートとして広く普及しており、国民的なデザートです。
ポルトガルでは、オレンジプリンはとても伝統的なレシピです。現地では、「Pudim de Laranja」と呼ばれています。
一般的には丸い形で調理されるので、形や大きさはケーキに似ています。
ポルトガルの伝統的なお菓子の多くがそうであるように、卵をたくさん使うので、濃厚さが特徴のデザートです。ひっくり返したプリンには、上層にクリーミーでなめらかなカラメルが彩りを添えます。そして何より、オレンジの鮮やかな色合いと香りが特徴で、爽やかな味わいをもたらします。
伝統的なポルトガル料理の後のデザートとして楽しみます。
実は、家でもレストランでも楽しめるデザートです。私が暮らすリスボン周辺の伝統的な店ではよく見かけるデザートです。
家でも何度か作ったことがあります(うまくいきました!)が、作るのに少し時間がかかるので、普段はレストランで食べます。
オレンジプリンを食べると、家族の団らんや特別な日にまつわる子供の頃の思い出がたくさんよみがえります。食事の一番の楽しみはデザートタイムで、子供の頃はオレンジプリンのスライスは決して十分な大きさではありませんでした。美味しくて、1ピースではとても足りなかったんです。(笑)
今は、私はレストランでデザートを食べますが、幸運なことにオレンジプリンは私の親友もお気に入りのデザートなので、中でも頻繁に楽しんでいるデザートです。
オレンジプリンは、お皿に盛られたちょっとした「天国」です!
友人や家族と、そのデザートの幸せな時間を分かち合いながら味わってみてください。
380円(税込)
ポルトガルのオレンジプリンはもっちりと固めで甘いのが特徴ですが、プリンタイムではモダンにアレンジしたオレンジプリンを。やわらかめのみずみずしい卵プリンをベースにオレンジピールと果汁をたっぷり加えました。爽やかな香りと優しい酸味がふわっと広がり、時折感じる卵のまろやかな風味がおいしいプリンです。
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メキシコ中部のプエブラ市在住。年間を通して、メキシコと英国で過ごすことが多い。メキシコ文化と美食の教育者として活躍中。Pass the Chipotle、Hungry booksというポッドキャストなど、いくつかのプロジェクトを立ち上げ、フードツアーや講演、研究プロジェクトに参加している。(記事内画像:ロシオさん提供)
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建築系の大学卒業後、ゼネコンで約5年働いたのち、父の経営する藤川工務店に入社。元々はタイル施工の専門会社だったところから、現在は新築・リフォーム工事など建築一式工事を幅広く手掛け、地域を支えている。